「クッション言葉」って聞いたこと
ありませんか?
「恐れ入りますが」など、
内容を伝える前に一言加えることで、
相手に「気遣いを伝える言葉」です。
「クッション言葉」を入れることで
表現が柔らかくなりますし、
相手にとっても、これから話を聞く
心の準備ができます。
文字通り「クッション」のような
役割をしてくれる言葉です。
クッション言葉の有効な使い方
何も考えずに、とりあえず
使えばいいというわけではありません。
場面に合わせた言葉を使うことで
効果が高くなりますし、
同じ言葉を何度も使うと、
次第に、効果が薄れてしまいます。
そのため、場面ごとに数種類ずつ
覚えておくと役に立ちます。
それでは、具体例を入れながら、
使い方を見ていきましょう。
質問・確認をするとき
質問・確認の前に使うことによって、
時間に余裕があるかなど、
相手の都合を確認する意味合いもあります。
- 「ちょっとお聞きしたいのですが」
- 「差し支えなければ」
- 「念のため確認したいのですが」
- 「つかぬことをお聞きしますが」
例
「ちょっとお聞きしたいのですが、
〇〇さんの連絡をご存じでしょうか。」
「念のため確認したいのですが、
明日は10時集合でよろしいでしょうか。」
お願いをするとき
お願いをする前に使うことにより、
相手の心理ハードルを下げる
効果が期待できます。
- 「恐れ入りますが」
- 「誠にお手数ですが」
- 「ご面倒をおかけしますが」
- 「お忙しいところすみませんが」
- 「ご足労おかけしますが」
- 「突然のお願いで恐縮ですが」
例
「誠にお手数ですが、
ご対応をお願いいたします。」
「ご足労おかけしますが、
明日は10時にお越しください。」
相手に意見をするとき
意見や反論する前に使うことで、
相手への敵対心を抑えたり、
返答する心の準備をさせたり
することができます。
- 「間違っていたら申し訳ないですが」
- 「少し気になったのですが」
- 「こちらの都合で申し訳ないですが」
- 「僭越(せんえつ)ながら」
例
「少し気になったのですが、
この内容で間違いはないでしょうか。」
「こちらの都合で申し訳ありませんが、
日程は明日以降でお願いいたします。」
要望を断るとき
断りを入れる前に使うことで、
申し訳ないという気持ちを伝え、
相手に受け入れてもらいやすく
なります。
- 「心苦しいのですが」
- 「大変申し上げにくいのですが」
- 「せっかくお話いただきましたが」
- 「こちらも残念なのですが」
- 「お気持ちはありがたいのですが」
- 「誠に勝手ながら」
例
「大変申し上げにくいのですが、
今回は参加を見送らせていただきます。」
「こちらも残念なのですが、
キャンセルさせていただきます。」
前だけではなく、後ろにも気をつけよう
ここまで会話の「前に」挟むことで
相手への気遣いを伝えられる
言葉を見てきましたが、
どうせなら、「後ろ」にも
気を配ってみませんか?
クッション言葉とは少し違いますが、
言葉の最後を工夫することで、
さらに相手への気遣いを示す
ことができます。
- ~いただけると助かります。
- ~であれば幸いです。
このような言葉です。
人から何かを依頼されたとき、
「やってもらえないと困ります」
と言われるより、
「やってもらえると助かります」
と言われた方が
やる気が出ますよね?
せっかく相手のことを気遣って
クッション言葉を使ったのであれば、
最後まで油断せずに、
文の後ろも意識するようにすれば、
さらに印象がよくなります。
例
「お手数をおかけしますが、
来週の月曜日までにお願いできると
助かります。」
おわりに
今回は、クッション言葉を
取り上げました。
コミュニケーションを円滑に
するためにも、ぜひ覚えてほしい
テクニックです。
電話対応だけではなく、メールや
普段の会話にも活用できますので、
どんどん使って覚えてみてください。
(使いすぎは気をつけてくださいね)
勝手なお願いではありますが、
この記事をどこかで
役立てていただければ幸いです。
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