原作クラッシャー、原作ブレイカーなどと言われアニメ化で評価を落とす作品が多い一方、アニメ化に大成功し「原作を超えた」とまで言われる作品も存在します。
原作超えの基準は人によって様々だと思いますが、そう言われるほど評価が高いアニメということで、この記事では14作品を選出しました。
京アニ作品
まずは、軽々しく原作を超えることに定評のある京アニ作品をまとめて紹介します。
原型を留めないほどオリジナル要素を加えても高評価に繋がることがほとんどである京アニ作品ですが、今回は中でも代表的な3作品をお届けします。
他のアニメはこちらの記事でも特集しています。
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けいおん!(マンガ原作)
音楽系の作品は、アニメ化して曲を加えることで評価を上げやすい部分もありますが、『けいおん!』はそんな生易しいレベルではありませんでした。
OP・ED・劇中歌・キャラソンなどが大ヒットし、キャラクターと共にそれを演じた声優陣も人気が爆発。社会現象と言ってもいいブームを引き起こしました。
らき☆すた(マンガ原作)
原作マンガはシュール系の笑いが多くて動きがそこまで無いため、どういう経緯でアニメ化しようと思ったのかがいまだに謎ですが、『らき☆すた』も大ヒットを叩き出しました。
中毒性のあるOPテーマ『もってけ!セーラーふく』ともあわさり、独特の世界観を作り出したアニメです。
中二病でも恋がしたい!(小説原作)
原作の知名度自体が少し低いかもしれませんが、『中二病でも恋がしたい!』は小説原作となっています。
アニメではメインで登場してくる凸守、くみん先輩はアニメオリジナルキャラですし、その他の細かいキャラ設定もかなり変化をつけています。
鬼滅の刃(マンガ原作)
ufotableによる作画・演出のクオリティが凄まじい『鬼滅の刃』。
特に戦闘シーンはテレビアニメ史上でもトップレベルの圧倒的な作画を見せつけており、原作ファンも文句のつけようがない映像化となっています。
進撃の巨人(マンガ原作)
『進撃の巨人』では、序盤の立体機動装置を使った戦闘シーンに、心を掴まれた人も多いはず。
原作にあった数々の伏線も上手く仕込みながら、演出面も可能な限り丁寧に作られてきたという印象です。
シナリオの理解が難しくなる終盤も分かりやすく構成されているので、今から作品に入るのであれば個人的にもアニメを勧めたくなる出来の良さです。
無職転生(小説原作)
『無職転生』はアニメ化のために制作会社を立ち上げた気合の入れようで、圧倒的な作画クオリティによってファンが急増しました。
元々原作の段階からシナリオの評価は高かったので、このアニメ化によって全く隙がない作品が完成したと言えるかもしれません。
とある科学の超電磁砲(マンガ原作)
そもそも、このマンガ自体が小説『とある魔術の禁書目録』のスピンオフなので、本当の原作と言えば小説なのですが、『禁書目録』より『超電磁砲』、さらにマンガよりアニメが好きという方も多いのではないでしょうか。
アニメではいくつかオリジナルエピソードも入っていますが、おおむね好評を得ています。
キャラクターが次から次へと増えていく『禁書目録』に対して、活躍させるキャラクターをある程度絞っているのも高評価の一因かもしれません。
ゆるキャン△(マンガ原作)
『ゆるキャン△』は、アニメ放送によってソロキャンプブームを作り出す一因にもなりました。
空気感が伝わってくるような風景の作画、尺を贅沢に使った間の取り方などが特に印象的です。
今回は紹介しなかったですが、似たところでは『スーパーカブ』もアニメ化による評価が高い作品ですね。
物語シリーズ(小説原作)
『物語シリーズ』は会話劇がメインのため本来アニメ向きでは無かったはずですが、制作のシャフトが見事に演出した作品です。
原作小説の活字ならではという言葉遊びも素晴らしく甲乙つけがたいですが、キャラソンによるOPなど絵がついたことによって世界観が完成した部分もあるので、アニメ化による功績は素晴らしいものがあると感じます。
四月は君の嘘(マンガ原作)
『四月は君の嘘』は、アニメ化で音がついたことによって作品が完成したと言っても過言ではないでしょう。
演奏シーンはもちろん、キャストの演技も素晴らしく全体的な完成度も高かった作品です。
「泣いたアニメランキング」などでは、決まって上位に入ってくる常連にもなっています。
月刊少女野崎くん(マンガ原作)
原作もかなり面白いですが、アニメでは会話のリズム感がずば抜けて良かった『月刊少女野崎くん』。
先に演技を収録してから絵をつけるプレスコ方式を採用したこともあり、会話の臨場感やテンポが特に素晴らしかった作品です。
瀬戸の花嫁(マンガ原作)
ギャグシーンにおける演出やテンポの良さ、ギャグとシリアスのバランスなどが高評価を得た『瀬戸の花嫁』。
アニメが良すぎたせいで原作の絵がアニメに寄っていったり原作者が病んだりした、という話が流れるほど、良くも悪くも原作を大きく超えてしまった作品でした。
ef(ゲーム原作)
原作も傑作レベルの完成度を誇った『ef』。
新海誠が手掛けたOPなど、グラフィック面も当時の水準を大きく上回るクオリティでした。
それにも関わらず、アニメ版では毎話変化するOP演出を入れてくるなど、高かったハードルをさらに超えてきたという印象です。
OPについて、こちらの記事でも紹介しています。
>>OP・EDが変化するアニメ17作品【動画リンク付き紹介】
テイルズオブゼスティリア(ゲーム原作)
原作でヒロイン詐欺をやらかして炎上も起きた『テイルズオブゼスティリア』。
原作のハードルが低すぎるせいもあり、満場一致の原作超え作品でしょう。
こちらはゲームでアニメーションムービーも担当したufotableがアニメ化。
戦闘シーンの作画レベルが高いのはもちろん、ゲームでの不満点をことごとく解消していくような改変で「どうして最初からこうならなかった」という絶妙な評価を受けました。
原作を超えたアニメまとめ
改めて、紹介した14作品を一覧で記載します。
- けいおん!
- らき☆すた
- 中二病でも恋がしたい!
- 鬼滅の刃
- 進撃の巨人
- 無職転生
- とある科学の超電磁砲
- ゆるキャン△
- 化物語
- 四月は君の嘘
- 月刊少女野崎くん
- 瀬戸の花嫁
- ef
- テイルズオブゼスティリア
知らなかった作品があれば、ぜひ一度チェックしてみてください。
こちらの記事には「悪い意味」で改変された作品も載せています
>>原作改変・アニオリ要素が凄まじかったアニメ13選
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