1クールでTVアニメを3本同時に手掛けるなどしながらも、高いレベルの作画を維持し続けることに定評のある制作会社CloverWorks(クローバーワークス)。
この記事では、そんなCloverWorksが制作したアニメを振り返りつつ、なぜクオリティの高いアニメを連発できるのかについても考えていきたいと思います。
CloverWorks(クローバーワークス)制作のアニメ一覧
CloverWorksは、株式会社アニプレックスの子会社として2018年に設立されました。
2022年2月現在、CloverWorksが制作しているアニメ作品は以下の通りです。
(TVアニメ・劇場版アニメを抜粋、放送予定も含む)
この他にもWebアニメ、ゲームのアニメーションパートやCM映像、他社の制作協力などをおこなっています。
特に2021年頃からは、作画レベルの高い制作会社として注目を集めることが多くなりました。
CloverWorks(クローバーワークス)制作おすすめアニメ5選
続いては、上の一覧で挙げた中からおすすめのTVアニメを5つ紹介していきます。
見ていない作品があった方は、一度チェックしてみてください。
その着せ替え人形は恋をする
『その着せ替え人形は恋をする』は、2022年1月放送開始のラブコメアニメ。
コスプレを題材に、これまで接点の無かった2人が仲を深めていく様を丁寧に描いた作品です。
題材となっているコスプレ衣装の造形や着替えシーンの描写、主人公とヒロインの表情などが非常に細かく表現されています。
過去にこちらの記事でも紹介しました
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シャドーハウス
『シャドーハウス』は、2021年4月放送開始のゴシックミステリー作品。
不気味な世界観を持ちながらも、内容的には日常系のようなほんわかした雰囲気が味わえる不思議なアニメです。
「シャドー」と呼ばれる顔のないキャラクターがほぼ半数を占めるためアニメ化は難しかったはずですが、不自然な描写になることなく作品を描ききっています。
過去にこちらの記事でも紹介しました
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青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
『青春ブタ野郎』シリーズは、2018年10月放送開始の学園SFアニメ。
「思春期症候群」と呼ばれる超常現象に巻き込まれながらも、自分の生き方と向き合っていくキャラクターたちを描いた青春物語です。
『ココロコネクト』『サクラダリセット』さらには『ハルヒ』『物語シリーズ』など、似た雰囲気を持つ作品は数多くありますが、そんな中でも埋もれることなく登場人物の心理描写が高い評価を受けています。
明日ちゃんのセーラー服
『明日ちゃんのセーラー服』は、2022年1月放送開始の学園アニメ。
主人公である明日小路(あけび こみち)がクラスメイトと仲良くなる様子をじっくり描いた作品です。
原作マンガは「画集」とも言われるほど画力に特化していますが、その原作に負けないレベルで作画力が開放されていて制作陣のこだわりを感じさせるアニメに仕上がっています。
過去にこちらの記事でも紹介しました
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ワンダーエッグ・プライオリティ
『ワンダーエッグ・プライオリティ』は2021年1月放送開始のオリジナルアニメ。
ファンタジー作品でありながら「イジメ」「同性愛」などメッセージ性の強い題材を取り入れており、シリアス度はかなり高くなっています。
あまり万人向けではありませんが、作画・演出含め全体的な完成度が非常に高いアニメです。
なぜCloverWorksは1クールに何本も質の高いアニメを作れるのか
クオリティの高い作品を連発するCloverWorksの成り立ちは、アニメ制作会社の大手であるA-1 Picturesから分離する形で誕生しています。
つまり、CloverWorks設立時のスタッフ陣は、元々A-1 Picturesで働いていたメンバーということです。
2018年4月、A-1 Picturesが持っていた拠点の1つである高円寺スタジオがCloverWorksと名前を変更。
10月には株式会社として独立し、CloverWorksはA-1 Picturesと同様アニプレックスの子会社となりました。
分割させた理由としては「スタジオごとに小回りを効かせたい」という意図があったようです。
こういった経緯であれば、設立直後から質の高いアニメを連発していた理由にも納得がいきます。
また、ここからの内容は推測ですが、現在も2社間では人材の融通がおこなわれているのではないかと思われます。
以下の表は、2018年4月のCloverWorks独立以降に制作された、TVアニメ+劇場版アニメ作品の本数です。
CloverWorks | アニメ制作本数 |
2018年 | 5本 |
2019年 | 5本 |
2020年 | 2本 |
2021年 | 6本 |
2022年(予定含む) | 7本 |
A-1 Pictures | アニメ制作本数 |
2018年 | 6本 |
2019年 | 3本 |
2020年 | 7本 |
2021年 | 4本 |
2022年(予定含む) | 3本 |
CloverWorks独立前、2017年におけるA-1 Picturesのアニメ制作本数は11本です。
ここ数年は、2社合わせて10本前後の制作が続いています。
1社ずつ見ると増減が激しいですが2社合計で見ると安定した本数を維持しているので、作品によって戦力を配分させて協力しながら制作をしている雰囲気が見て取れます。
2021年からはCloverWorksの制作本数が一気に伸びているので、戦力をそちらに集中させているのではないでしょうか。
ちなみに2021年の従業員数を見ると、A-1 Picturesが151名、CloverWorksが117名となっています。
制作会社CloverWorks(クローバーワークス)についてまとめ
この記事では、アニメ制作会社CloverWorks(クローバーワークス)について見てきました。
最後に内容をおさらいします。
気になったアニメ作品はぜひチェックしてみてください。
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